新築・注文住宅 : 2021年7月14日
設計 株式会社刈谷建築設計事務所
敷地は、城下町また奥州街道の宿場町の街並みが僅かに残るエリアの西側に位置する。
狭い路地を抜けた袋小路状の敷地である。
1階には、居間や食堂などの家族が集まる空間を配し、それらをサンドするように
東側と西側にそれぞれ小さな庭を設けた。
南側は駐車スペースとなるため、食堂を吹抜けとしハイサイドライトから光を落としている。
対照的に、食堂から続く居間の天井は低く抑えることで、落ち着きのある空間となった。
2階の各居室は勾配天井とし天井高を抑えたことで、壁と天井の境い目が曖昧となり
包み込まれるような優しい空間となった。
また、階段にはトップライトを設け、建物の奥にも光が落ちるようにしている。
そして、壁の漆喰や床の無垢材、大谷石などが空間に趣を与えている。
それらの素材と光・緑・風といった要素が共鳴し心地よさを生み出している建物となった。